|
遥と巡の駅の旅TOP |
遥と巡の駅の旅 JR北海道・札沼線(学園都市線) |
|
学園都市線(札沼線)・都市近郊から田舎まで。しかも、本名の他に愛称があるよ。 ●
学園都市線(札沼線)は函館本線・桑園駅から札沼南線、留萌本線・石狩沼田駅から札沼北線として両側から建設が進められ、1935年(昭和10年)10月3日に全線開通。戦時中は資材供出のため、石狩当別-石狩沼田間が不要不急線として運休し、実働部分は桑園-石狩当別間となりました。戦後、1956年(昭和31年)までに全線復活しましたが,何と言うことでしょう、赤字線廃止勧告で1972年(昭和47年)6月18日,新十津川-石狩沼田間34.9kmが廃止されてしまい、残ったのが桑園-新十津川間で、これが現在の学園都市線(札沼線)の全線です。また、学園都市線の愛称は1991年(平成3年)のダイヤ改正の際に、沿線に北海道教育大学や、北海道医療大学など教育機関が多いために名付けられました。昭和50年代以降になると学園都市線(札沼線)の沿線のベッドタウン化が進んだり、大学が移転してきたりと通勤、通学の都市圏の輸送を担う路線へと変化してきました。そのために八軒-あいの里教育大間の複線化、桑園-太平駅までの高架化を実施。列車密度の向上とスピードアップが図られてきました。
そして、2012年(平成24年)6月1日に第一次電化開業! 10月1日のダイヤ改正は第二次電化開業となり、気動車は全廃、北海道医療大学駅までは完全電車化となります。北海道医療大学から札幌までの所要時間がされに短縮されます! でも、やっぱり、北海道医療大学駅から終着・新十津川駅までは非電化なワケでして、相変わらず情緒というか、旅情が溢れる、時の流れから忘れ去られたような空気をもつローカル線です。 |
駅番号 |
キロ程 |
駅名 |
読み方 |
電略 |
ホーム |
駅構造 |
所在地 |
開業日 |
備考 |
S02 |
0.0 |
桑園駅 |
そうえん |
ソウ |
2面4線 |
高架駅 |
札幌市中央区北11条西15丁目 |
1924年(大正13年)6月1日 |
社員配置駅、みどりの窓口 |
G03 |
2.2 |
八軒駅 |
はちけん |
ハケ |
2面2線 |
高架駅 |
札幌市西区八軒7条東2丁目 |
1988年(昭和63年)11月3日 |
業務委託駅、みどりの窓口 |
G04 |
3.7 |
新川駅 |
しんかわ |
ニイ |
2面2線 |
高架駅 |
札幌市北区新川4条1丁目 |
1986年(昭和61年)11月1日 |
業務委託駅、みどりの窓口 |
G05 |
5.6 |
新琴似駅 |
しんことに |
コニ |
2面2線 |
高架駅 |
札幌市北区新琴似9条2丁目 |
1934年(昭和9年)11月20日 |
業務委託駅、みどりの窓口 |
G06 |
7.3 |
太平駅 |
たいへい |
タヘ |
2面2線 |
地上駅 |
札幌市北区太平2条5丁目 |
1986年(昭和61年)11月1日 |
無人駅 |
G07 |
8.6 |
百合が原駅 |
ゆりがはら |
ユリ |
2面2線 |
地上駅 |
札幌市北区百合が原5丁目 |
1986年(昭和61年)6月28日 |
無人駅 |
G08 |
10.2 |
篠路駅 |
しのろ |
ノロ |
2面2線 |
地上駅 |
札幌市北区篠路4条7丁目 |
1934年(昭和9年)11月20日 |
業務委託駅、みどりの窓口 |
G09 |
12.2 |
拓北駅 |
たくほく |
タク |
2面2線 |
地上駅 |
札幌市北区拓北6条3丁目 |
1967年(昭和42年)12月15日 |
業務委託駅、みどりの窓口 |
G10 |
13.6 |
あいの里
教育大駅 |
あいのさと
きょういくだい |
アノ |
2面2線 |
地上駅 |
札幌市北区あいの里1条5丁目 |
1986年(昭和61年)11月1日 |
業務委託駅、みどりの窓口 |
G11 |
15.1 |
あいの里
公園駅 |
あいのさとこうえん |
アコ |
2面2線 |
地上駅 |
札幌市北区あいの里2条8丁目 |
1958年(昭和33年)7月1日 |
無人駅 |
G12 |
19.3 |
石狩太美駅 |
いしかりふとみ |
リミ |
2面2線 |
地上駅 |
石狩郡当別町太美町 |
1934年(昭和9年)11月20日 |
無人駅 |
G13 |
25.9 |
石狩当別駅 |
いしかりとうべつ |
タウ |
2面3線 |
地上駅 |
石狩郡当別町白樺町 |
1934年(昭和9年)11月20日 |
業務委託駅、みどりの窓口 |
G14 |
28.9 |
北海道
医療大学駅 |
ほっかいどう
いりょうだいがく |
イリ |
2面2線 |
地上駅 |
石狩郡当別町字金沢 |
1981年(昭和56年)11月20日 |
無人駅 |
|
31.1 |
石狩金沢駅 |
いしかりかなざわ |
リカ |
1面1線 |
地上駅 |
石狩郡当別町字金沢 |
1935年(昭和10年)10月3日 |
無人駅 |
|
35.6 |
本中小屋駅 |
もとなかごや |
モナ |
1面1線 |
地上駅 |
石狩郡当別町字中小屋 |
1935年(昭和10年)10月3日 |
無人駅 |
|
38.8 |
中小屋駅 |
なかごや |
ナヤ |
1面1線 |
地上駅 |
石狩郡当別町字中小屋 |
1935年(昭和10年)10月3日 |
無人駅 |
|
41.6 |
月ヶ岡駅 |
つきがおか |
|
1面1線 |
地上駅 |
樺戸郡月形町字月ヶ岡 |
1958年(昭和33年)7月1日 |
無人駅 |
|
44.2 |
知来乙駅 |
ちらいおつ |
|
1面1線 |
地上駅 |
樺戸郡月形町字知来乙 |
1958年(昭和33年)7月1日 |
無人駅 |
|
46.3 |
石狩月形駅 |
いしかりつきがた |
ツキ |
1面2線 |
地上駅 |
樺戸郡月形町字月形 |
1935年(昭和10年)10月3日 |
社員配置駅 |
|
51.0 |
豊ヶ岡駅 |
とよがおか |
|
1面1線 |
地上駅 |
樺戸郡月形町字豊ヶ岡 |
1960年(昭和35年)9月10日 |
無人駅 |
|
53.5 |
札比内駅 |
さっぴない |
サヒ |
1面1線 |
地上駅 |
樺戸郡月形町字札比内 |
1935年(昭和10年)10月3日 |
簡易委託駅 |
|
58.0 |
晩生内駅 |
おそきない |
オソ |
1面1線 |
地上駅 |
樺戸郡月形町字晩生内 |
1935年(昭和10年)10月3日 |
無人駅 |
|
60.9 |
札的駅 |
さってき |
|
1面1線 |
地上駅 |
樺戸郡浦臼町字札的内 |
1960年(昭和35年)9月1日 |
無人駅 |
|
62.7 |
浦臼駅 |
うらうす |
ラス |
1面1線 |
地上駅 |
樺戸郡浦臼町字浦臼内 |
1934年(昭和9年)10月10日 |
無人駅 |
|
66.1 |
鶴沼駅 |
つるぬま |
|
1面1線 |
地上駅 |
樺戸郡浦臼町字於札内 |
1956年(昭和31年)11月16日 |
無人駅 |
|
67.9 |
於札内駅 |
おさつない |
|
1面1線 |
地上駅 |
樺戸郡浦臼町字於札内 |
1959年(昭和34年)12月1日 |
無人駅 |
|
69.4 |
南下徳富駅 |
みなみしもとっぷ |
|
1面1線 |
地上駅 |
樺戸郡新十津川町字花月 |
1956年(昭和31年)11月16日 |
無人駅 |
|
71.5 |
下徳富駅 |
しもとっぷ |
モツ |
1面1線 |
地上駅 |
樺戸郡新十津川町字花月 |
1934年(昭和9年)10月10日 |
無人駅 |
|
76.5 |
新十津川駅 |
しんとつかわ |
シワ |
1面1線 |
地上駅 |
樺戸郡新十津川町字中央 |
1931年(昭和6年)10月10日 |
無人駅 |
|
桑園(そうえん)駅 |
|
●桑園駅・かつては桑畑のど真ん中
巡「今は林立するマンション群に埋もれるように存在してるけど、三十年くらい前までは大都会・札幌にある田舎みたいな場所だったんだよね」
遥「その昔、北海道開拓史の時代は桑畑よ。それが今はこんなに立派になっちゃって。
お母さんが手塩にかけて育てただけのことはあるわ。感激よ」(脚色あり
巡「いやいやいや。何を言ってますか」
遥「戯言よ。(ケロリとして)気にしないで」
巡「えー。……どうしたらいいんだろう、ボク。けど、まあ、これがボクの姉さんだったね」
遥「こんなのが姉貴で悪かったわね。ま、戯れ言はここまでにして、実際、今の桑園は都会ですよ。大きなショッピングセンターがあるし、
市立病院もすぐ近く。街で買い物をしたければ、JRで一駅、もしくは2、30分の時間をかけてもよろしければ、
徒歩にて札幌市の中心街でお買い物を楽しむことも可能です。桑園、恐るべし!」
巡「はぁ……、何が恐ろしいって……」
遥「何か?」(ジロ
巡「あう。僕は何も言ってませんよ。何も」
|
|
|
|
八軒(はちけん)駅 |
|
●八軒駅・その駅は高架下
巡「八軒駅です。その名の由来は開拓時代に入植者が八軒だったから」
遥「まんまじゃない。ひねりも何もない」
巡「駅名にひねりはいらないんじゃないかな、別に」
遥「否定はしないけれどね。安直は敵なのです。安直は」
巡「……。遥には敵が多いんだね。随分と」
遥「戦う乙女には敵がつきものなのよ」
巡「――。戦う乙女って……いわゆる、ヴァルキリーってヤツですか?」
遥「それは戦乙女ね。全然違います!」
巡「わぁ~ん、お姉ちゃんがいじめるぅ~~」
|
|
|
|
新川(しんかわ)駅 |
|
●新川駅・住宅街の真ん中だよ。駅前広場なんてどこ吹く風
遥「ここも高架駅なんだね」
巡「札幌近郊は何だかんだ言って高架駅がとっても多いよ。地方に行ったら帯広と旭川くらいだけど」
遥「そうねぇ……。じゃあ、札幌市内、近郊の高架駅を全駅上げてみよ!」
巡「えぇ! そんな、唐突な!」
遥「世の中は理不尽なのですっ。さあ、レッツトライ!」
巡「うぅ……、ひどい……。え~と。稲積公園、琴似、桑園、札幌、八軒、新川、新琴似、千歳――」
遥「ふ~ん?」
巡「あ! 最近、高架になったばかりの野幌駅だね!」
遥「あと、ひとつ!」
巡「あとひとつ? ……?」
遥「高架は完全に複合商業施設に埋もれちゃってるからね。わからなかったかなぁ……」
巡「わかったっ、新札幌!」
遥「正解。それはともかくとして、やっぱり、住宅街ができて、その後に作られた駅には駅前広場とか、駅前商店街とか、
そういった"街"みたいのがなくて淋しいわよね」
巡「そこは同意するな。でも、まあ、土地がないんだからしようがないよね」
遥「しようがないで済むんだったら――」
巡「ケーサツはいらない!」
|
|
|
|
新琴似(しんことに)駅 |
|
●新琴似駅・苔むした熊さんが住んでいます
巡「桑園以北で札沼線開業当初からあるのはこの新琴似駅だけなんだよね」
遥「と言うことは、八軒、新川は後から出来たってこと? じゃあ、開業当初のお隣さんは太平駅ではなくて、どこだったワケですか?」
巡「篠路だよ」
遥「ほうっ! 篠路ですか!」
巡「うん、篠路。ですが、それよりも何よりも、この新琴似駅には凄いものがあるんだよ」
遥「あるんですね?」
巡「……。いちいち合いの手を入れられるとやりにくいんですけど……」
遥「気にしてはいけません。では、続きをどうぞ」
巡「この新琴似駅には熊さんが住んでいるんです!」
遥「何それ、怖い!」
巡「と言っても、熊さんの象なんだけどね。駅が高架になる前から住んでいたらしいんだけど、いつ誰が寄贈したのかもさっぱりわからないんだって」
遥「あー……」
巡「そんな熊さんにも名前だけは公募で決まって、今は新ちゃんって呼ばれております」
遥「……"新"琴似なだけに?」
|
|
|
|
太平(たいへい)駅 |
|
●太平駅・かつての地名はレツレップ
遥「太平って、天下太平の太平なのかしらね?」
巡「さて、それはいかがなものでしょうか」
遥「何よ。急にかしこまって。気味が悪いじゃない」
巡「いや、多分、違うんじゃないかなって。でね、昔はこのあたりは烈々布と呼ばれてたそうなんだよ。
それが昭和12年頃に太平と改称されたそうで……」
遥「うん、それじゃ、太平の由来になってないじゃない」
巡「いやあ、様々な資料をあたってみたワケですが、誠に遺憾なことながら、ここで行き詰まってしまい、結論が得られませんでした」(汗
遥「どこかの政治家みたいなことを言ってるんじゃないわよっ」
|
|
|
|
百合が原(ゆりがはら)駅 |
|
●百合が原駅・花と緑の博覧会の最寄り駅でした。
遥「もともとは1986年(昭和61年)に近くの百合が原公園で開催された"さっぽろ花と緑の博覧会"にあわせて作られた臨時乗降場だったんですって」
巡「そうだね。百合が原駅の両隣の太平駅も篠路駅もかなり遠いから、必然の成り行きだったとボクは思うな。でも、博覧会が終わったら、
お客さんがいなくなっちゃうと思ってたんだろうね?」
遥「だから、臨時乗降場。けれどっ、ご近所の住人さんたちになくさないでくれと言われたの」
巡「でも、きっと、それだけだったら、なくなってたと思うよ」
遥「でも、しかし、たまねぎ畑ばっかりのこの場所も、ちょうどこの頃から宅地化が進み出したので、もしかしたら、お客さんが増えるんじゃね? との思いに至ったので博覧会の終了後もそのまま臨時乗降場を継続してたんですわ」
巡「そして、今日に至る。……それにしても、広い駅前広場には何もないね。商店街も、交番も、なぁ〜んにも。あるのは路上駐車だけ……」
遥「そいですねぇ……」
|
|
|
|
篠路(しのろ)駅 |
|
●篠路駅・古い駅舎が目を引きます
巡「大昔は農産物の出荷拠点だったらしくて、とっても賑わっていたみたいだよ」
遥「さて、その農産物とは何か?」
巡「主にタマネギとか、タマネギとか、タマネギとか?」
遥「つまり、タマネギしか知らないってことでいいのかしら?」
巡「いやあ、お恥ずかしい限りで……」
遥「あぁ……なんて痛ましい……。ともかく、この駅も自転車がたくさんあるわね」
巡「それはやっぱり、ご多分に漏れずに高校生さまのご利用が多いからだと思いますよ。
この車社会の折に車なくして行動するのは18歳未満の皆さま方と言うコトで。JR北海道の貴重な貴重なお客様の一部分というワケですな」
遥「つまり、車がだぁ~い好きなわたしはお客様じゃないってことでよろしいかしら?」
巡「イグザクトリー!」
遥(怒)
|
|
|
|
拓北(たくほく)駅 |
|
●拓北駅・目の前はセイコーマート
遥「ひ~、駅前が狭いよぉ。駅前広場らしきものもありません」
巡「やっぱり、住宅地の真ん中に駅があるとこういう風になっちゃうんだよ」
遥「それにしても、古くからある駅にならあるでしょうよぉ? いかにも駅前広場! ってのが」
巡「そりゃ、あるけどね」
遥「じゃあ、この駅にもあるべきです」
巡「でたよ、べき論。けど、拓北駅は学園都市線の中でも新しい方なんだよ。何せ、昭和42年生まれ。
開業したくらいからある駅は昭和9年とかその辺だからね。駅前広場や駅前商店街ができる前までに住宅で埋まっちゃってたんじゃないかなぁ」
遥「う~ん……。それでもわたしはっ!」
巡「駅前広場が欲しいんだね。はいはい。それは遥の中の架空鉄道だけにしてくださいね」
遥「冷たいのね」
|
|
|
|
あいの里教育大(あいのさときょういくだい)駅 |
|
●あいの里教育大駅・北海道教育大学札幌校の最寄り駅
遥「学園都市線の駅の中でもかなり駅らしい駅よね」
巡「そだね。遥の大好きな駅前広場も完備されていることだし!」
遥「いやねぇ、巡ってそんなに以前のことを根に持つねちっこい性格だったかしら?」
巡「誰のせいでこんなことになったと思ってるんですか!」
遥「それは、わたしのせいって言いたいのかしら!」
巡「特にそういう意図はなかったんだけど、そう聞こえたんならきっとそうなんだろうね?」
遥「ああ、そう。じゃあ、早速、最寄りの北海道教育大学札幌校に入学しましょうか。わたしのきょーいくがよろしくないのならば、
大学で教育し直してもらいます!」
巡「あの~、どうして、こんなことになったんでしょうか?」
遥「それはもちろん、あなたのせいでございますわよ」
巡「はぁ……」
|
|
|
|
あいの里公園(あいのさとこうえん)駅 |
|
●あいの里公園駅・その起源は釜谷臼
巡「その昔は釜谷臼と呼ばれてたんだよ」
遥「釜谷臼公園……。あ里公園……」
巡「あ里公園?」
遥「あ。ほら、あの、停車場接近標識。石狩川橋梁の札幌側に"あ里公園"ってかいてある黄色寺に黒文字の看板があるでしょ。
"あいの里公園"と入れたいんだろうけど、多分、スペースが足りなくてああなったんだろうなぁと思っただけよ」
巡「ああ、あれのこと? それでどうしたの?」
遥「どうもしませんけど。(キッ)釜谷臼駅の由来などを解説いただければと……」
巡「あ。はい、どうも、失礼しました。……。と言うコトで、この駅は釜谷臼の住民の要望を受けて1958年(昭和33年)に
今の駅から南西に約600メートルの場所に釜谷臼として開業したものです。そして、1980年代から札幌ニュータウンあいの里の開発が始まり、
周辺が住宅地になったのと、釜谷臼という地名があいの里と変更になって、なおかつ近くにあいの里公園があるので、あいの里公園駅へと改名、
現在に至る次第にございます」
遥「はい。大変よくできました♪」
|
|
|
|
石狩太美(いしかりふとみ)駅 |
|
●石狩太美駅・スウェーデンヒルズにあわせた外観の駅舎がステキです
遥「これまた駅舎が随分と異国情緒を醸していますね」
巡「異国情緒? ああ、近くに……って差ほど近くもないけど、スウェーデンヒルズって言う街があって、
そこのイメージに合わせた駅舎に改築か、立て替えをしたらしいんだよ」
遥「ふ~ん? 別にあわせなくてもいいと思うけど。だって、ここからスウェーデンヒルズなんて欠けらも見えないわよ?」
巡「まあ、確かに欠けらすらも見えてませんが……。確かにあるんだからいいんじゃない?」
遥「それが安直だというのです」(ズビシ
巡「僕にそんなことを言われても困るんですけど……」
|
|
|
|
石狩当別(いしかりとうべつ)駅 |
|
●石狩当別駅・学園都市線系統分割の駅
巡「学園都市線において指折りの大きな駅でございます」
遥「そうね。石狩当別以北の系統分割もこの駅なのよねぇ……」
巡「流石、お姉たま、知らないことは何もない――」
遥「ないわけないでしょって。で、北海道医療大学まではいいとして、石狩金沢からがまた凄いのよ」
巡「一応、金沢なんだけどね?」
遥「金沢って言っても、石川の金沢とは無関係なのよ」
巡「でも、"狩"と"川"の一文字違い……って、何でもありません。世迷い言でした」
遥「ふ~ん? ま。札幌-石狩当別間は……、もちろん、北海道医療大学までもね、2012年に電化されて、
いわゆる近郊型通勤電車が走ってるけど、……学園都市線の北部は非電化のままだしねぇ」
巡「うん、電化区間はそれこそ学園都市の愛称にふさわしく通学も多いし、利用率も高いんだよね。けど、札幌のベッドタウンとも
言われる当別をすぎると、北海道医療大学を除いたら、あまりのローカルさ加減に列車利用者は激減しちゃうんだよね」
遥「だから、憧れのキハ40なのよ!」
巡「憧れのキハ40って一体……」
|
|
|
|
北海道医療大学(ほっかいどういりょうだいがく)駅 |
|
●北海道医療大学駅・名は体をあらわして
遥「北海道医療大学前です! え~、駅のすぐ近くに駐車場がありまして、車が大量に駐車しております。近頃の学生さんってお金持ちよねぇ」
巡「遥もお金持ちでしょ。車持ってるし」
遥「そんなコト、言っちゃう?」
巡「?」
遥「まだ、ローンが大量に残ってるの! むかつくから、次の話題っ」
巡「あ~あ~、え~……。北海道医療大学駅は1981年(昭和56年)に当時の東日本学園大学の最寄りとして大学前仮乗降場として開業しました」
遥「で?」(イライラ
巡「で? ――で、1994年に大学の名前が東日本学園大学から北海道医療大学に変更されたのを機に1995年に北海道医療大学駅となりました。
……。そ、そのくらい?」
遥「却下します!」
巡「え~っ」
|
|
|
|
石狩金沢(いしかりかなざわ)駅 |
|
●石狩金沢駅・緩急車! 沿線の雰囲気がガラリと変わるよ
遥「これはまた、随分と唐突に気合いが抜けたわねぇ。曲がりなりにも"学園都市線"と言う印象から、いきなり、
この世の果てまで辿り着いたようなローカル仕様になったわ……」
巡「石狩当別、北海道医療大学までは別として、この石狩金沢からは乗る人も降りる人もほとんどいないからね。
と言って、まあ、浦臼あたりまでは"そこそこ"らしいけど、それより先は無人運転なんて珍しくないみたいだよ」
遥「じゃあ、つまり、キハ40のワンマン運転を運転士さんを含めて貸し切りにできるのね!」
巡「あー。できるだろうね。どう? いっそ、そのまま運転士さんごともらっちゃったら?」
遥「いらない」(ぼそぼそ
巡「え?」
遥「いりませんっ! 貸し切りにはしたいけど、自重36tとかの気動車をもらっていってどこに置けって言うのよ。わたしじゃ運転もできないし……」
巡「え? そっちの方で?」
|
|
|
|
本中小屋(もとなかごや)駅 |
|
●本中小屋駅・ルピナスがとっても綺麗
遥「駅を訪れての第一印象はルピナスの花がキレイ。もちろん、駅舎もキレイ!」
巡「うん。ルピナスはキレイだけどね。駅舎はキレイって思ってないよね?」
遥「何故、わかった!」
巡「姉さんは考えていることが顔に出やすいんだよねー。気づいてなかった?」
遥「えっ」(慌てて手で顔を隠して、指の隙間から巡をのぞき見)
巡「――。そんな、今更……。と気にしてもしようがないね。と言うことで、この本中小屋駅は中小屋温泉の最寄り駅なのですよ。徒歩十分」
遥「え? 中小屋駅じゃないの?」
巡「ところがどっこい、こちらの本中小屋駅なのでした。まー細かいことは追求しない方向で」
|
|
|
|
中小屋(なかごや)駅 |
|
●中小屋駅・見所は月ヶ湖でっす
遥「え~っと。さっきの本中小屋駅と何が違うのかよくわからないんですけど?」
巡「違うでしょ。ほら、特に"本"と言う字がないところなんかが」
遥「あーそう。じゃ、ついでに、中小屋温泉の最寄り駅でもないでしょうね」
巡「イエス、サー。でも、代わりに月ヶ湖という湖というか、池がありますよ」
遥「知ってる……。知ってるけど! ヒトがあまりに来なさ過ぎて遊歩道が草に埋もれてなくなっちゃったんでしょう?」
巡「え? そうなの?」
遥「そうなんです」
|
|
|
|
月ヶ岡(つきがおか)駅 |
|
●月ヶ岡駅・駅舎に見せかけて実は駅舎ではないログハウス
巡「ホントは駅舎じゃないんだけどね……これ」
遥「は?」
巡「本当は駅舎じゃないんです><」
遥「駅舎じゃなかったらあのでっかいログハウスは一体何なのよ。わたしにもわかりやすく教えてもらえるかしら?」
巡「……野菜の直売所」
遥「は? え~っと。でも、だって、待合室みたいなところに、JR北海道の時刻表とか何とかの掲示物がたくさんあるじゃない? それでも違うって言うの?」
巡「農村休憩施設直売所の一部に間借りしてるだけだそうで、駅の施設じゃないんです><」
遥「はぁ~ん、それはまた随分と珍しいコトですねぇ……」
|
|
|
|
知来乙(ちらいおつ)駅 |
|
●知来乙駅・イトウがたくさんいるところ
巡「駅名の由来はイトウがたくさんいるところです」
遥「伊藤さんがたくさん住んでいるところと言う認識でいいのかしら?」
巡「え?」(何のコト? と言った風に。
遥「だから、伊藤さんがたくさん住んでるのかって聞いてるのよっ」
巡「えぇ? 何でそんな話になってるの?」
遥「キミが言いだしたんでしょ? イトウがたくさんいるって!」
巡「……(暫く考えて)――あ。あのぉ、姉さん、非常に言いにくいんですが、僕の言ってたイトウって、魚のイトウのことなんだよ。絶滅危惧種の」
遥「マヂで?」
巡「マジで」
|
|
|
|
石狩月形(いしかりつきがた)駅 |
|
●石狩月形駅・最後まで残った非自動閉塞……のひとつ
巡「ここはあることでとても有名なんだよ」
遥「鉄オタの聖地的な意味でかしら?」
巡「聖地というか、何というか。でも、まあ、閉塞方式が自動化されていく中で珍しく残ったスタフ閉塞があるし。
スタフの交換風景をわざわざ見に来る人もいるくらいだから、やっぱり、聖地なのかな。鉄オタの」
遥「ほ~。でも、スタフ閉塞の話なら、もう一駅残っているところがあるわよね?」
巡「留萠-増毛間のコトですね。単線の末端部分と言うコトで、石狩月形-新十津川間と条件がほぼ同一だねぇ。
ローカル気動車がコトコトと走っていく感じとか」
遥「これ以上、利用客の増加が望めないところとかね」
巡「それは言ってはいけない約束です、お姉さま」
遥「そおかしら。ま、それはいいわ。でも、学園都市線のこっちは石狩平野を走るローカル線だし、
留萌本線の末端部分は日本海の海岸線ぎりぎりを走っていくローカル線と性格はかなり違うと思うけど?」
巡「それも言ってはいけない約束ですよ、お姉さま」
遥「もうっ! それじゃあ、何もしゃべれないじゃないの!」
|
|
|
|
豊ヶ岡(とよがおか)駅 |
|
●豊ヶ岡駅・何でここだけ森の中
巡「え~と……、森の中ですね」
遥「そうよ。わざわざ確認しなくたって、ここは森の中なのよ!」
巡「いや、そんな、興奮しなくたっていいのに……」
遥「だって、こんなところに駅がある意味がわからないし。確かにね。確かによ、この駅前の砂利道を歩いて行けば、
農家さんがいくつかあるわけだから、存在意義がゼロってことはないと思うけど」
巡「まー今はそんなもんだろうけど、昔は違ったんだよ」
遥「?」
巡「豊ヶ岡駅は元々、ここから六キロほど奥にあった月形炭坑の積み出し駅だったんだよ。その炭坑は1963年に閉山しちゃって、
積み出しに使ってたリフトみたいなのも残ってないからあれだけどね」
遥「あれだけどって、どれだけよ! でも、じゃあ、今は? 今はなんなの?」
巡「今? 今は遥を筆頭にした鉄道マニアの聖地じゃない?」
遥「いやぁ~~」(絶叫
|
|
|
|
札比内(さっぴない)駅 |
|
●札比内駅・駅隣の公衆トイレが目に付きます。
巡「はいっ! 姉さん。隣にあるトイレの方が立派なんですけど、どうしたらいいですか?」
遥「あーー。はいはい。たまにはこう言うことだってございますわよ。と、言うか、特筆すべきコトがあまりに見あたらないような
気がしますけど、わたしの気のせいでしょうか?」
巡「気のせいでもないと思うよ。だって、こぉ~んなに何もないんだもの。学園都市線もここまで来たら、昔……というか、
路線の正式名称の札沼線のそれこそローカルな部分だもの、特徴が全くないワケではないけれど、そのステキな特徴があったのは今は昔」
遥「今昔物語ってコト?」
巡「まー、今となっては昔のことだけど、えー、その昔のことがいまいちよくわからなくて」
遥「哀しい限りと言うコトですね。モータリゼーションは趣のあった鉄道全盛時代の様々な思い出をなぎ払っていくんですね。
そして、ポツンと淋しく鉄路と駅舎だけが残った……」
巡「え~と要約すると、ぼけたってコトでいい?」
遥「何をとぼけたことを言いますか」
|
|
|
|
晩生内(おそきない)駅 |
|
●晩生内駅・その昔、DMVの切り替え実験設備がありました
遥「今は何があるでもないけれど、その昔はDMVの切り替え設備があったのよ」
巡「はいっ! DMVって何ですか?」
遥「――。知ってるくせに……」
巡「何か言った?」
遥「いいえっ、何でもありませんっ(つんつん)DMVとはDual Mode Vehicleと書いて、デュアル・モード・ビーグルと読みます。
で、そのDMVとはっ! "道路とレールの両方を自在に行き来し走行できる新しい乗り物"と定義されます。JR北海道によって」
巡「大変よくできました! 流石、お姉さま。では、調子に乗って、晩生内駅のいいところは?」
遥「そんなの知りませんっ!」
巡「あ~あ、投げちゃったよ、このヒト」
|
|
|
|
札的(さってき)駅 |
|
●札的駅・昔から変わらない小さな待合室
巡「一点だけ昔から変わった点があって、屋根は赤かったみたいだよ」
遥「今は青いわね」
巡「今は青いね」
遥「……。何か、他に言うことはないの?」
巡「う~ん。学園都市線も北海道医療大学駅までは何かしらあるんだけど、末端部分まで来ると、
鉄道が元気だった頃の面影があまり残ってないから、ぶっちゃけみんな同じように見えるんだけど」
遥「言いにくいことを随分と気軽にぶちまけてくれちゃって。イメージが悪くなっちゃうでしょ」
巡「今更……というか、悪くなるほどのイメージもナイんだから、いいじゃない」
遥「これはまた、やる気の欠けらすら見えない発言で」
巡「だって、小さな待合室と駅ノートしかないんだよ。札比内の立派なトイレよりも何もない」
遥「でも、きっと、見つめれば何かあるはずっ!」
巡「――。で、何かあった?」
遥「……何もありませんでした」(がっくり
|
|
|
|
浦臼(うらうす)駅 |
|
●浦臼駅・歯医者さんと一緒だよ
遥「ふれあいステーションと名付けられて歯医者さんも入居していますよ」
巡「していますね。しているとよいことがあるんですか?」
遥「何で、妙に丁寧語なのよ? いつもはなれなれしくため口聞いてくるくせに」
巡「それ故、今日は恭しく……」
遥「と言うか、鬱陶しいから、フツーにして。それで、ご質問への回答は」
巡「さあ……。汽車に乗るついでに廃車に寄れるのが便利なのではないでしょうか?」
遥「何というか、回答のやっつけ感が半端ないわね」
巡「え~。じゃあ、ふれあいステーションを設置するために条例が制定されたって言う方がいい? 第一条なんかは"地域住民のために
ふれあいの場を提供し、住みよい生活環境をつくりあげ、住民意識を活性化し、快適な生活環境を推進し併せて住民相互の親睦を深めることを
目的としてふれあいステーションを設置する"ってなってるけど」
遥「それが歯医者さん?」
巡「歯医者さんで親睦! ……。ビミョウに違うような気がします」
|
|
|
|
鶴沼(つるぬま)駅 |
|
●鶴沼駅・物置としか思えない
巡「……物置だ……」
遥「物置ですね。と言いますか、ここまでぞんざいな扱いの待合小屋は初めて見たような気がするけど、気のせいじゃないわよね?」
巡「う~ん。でも、ほら、宗谷本線の糠南駅も物置じゃない」
遥「……ヨドコウのね……」
巡「詳しいね」
遥「それほどでも。――じゃなくて! 待合室は物置でも何でもいいのよ。蜘蛛の巣がっ! 虫がっ! 気持ち悪いのがいっぱいいるのよぉ!」
巡「え~、鶴沼駅の名誉のために申し添えますが、その後、再訪した鶴沼の待合室にはうちのおねぇさまの言うようなことはありませんでした。
訪れたタイミングが悪かったんだろうと。お掃除の日とお掃除の日のちょうど合間だったとか、たまたま虫が大量発生したとか。
待合室は草むらに埋まってるから……ね?」
遥「もう、知りませんっ!」
|
|
|
|
於札内(おさつない)駅 |
|
●於札内駅・畑の真ん中にひっそりと……
遥「国鉄時代の駅名票が高々と掲げられているわ」
巡「ホントだ。今はほとんどの駅がJR北海道仕様の駅名票になってるから、残ってるのは珍しいね」
遥「そうねぇ」(しみじみ
巡「しかも! 何とこの駅に通じる道は冬期間は除雪されません! すなわち、冬になるとここへは外部からのアクセス手段がなくなるのです!」
遥「何とっ! では、先生、まぢめに鉄道でこの地に到着したらどうしたらよいのでしょうか?」
巡「きっと、おそらく、運転士さんに下車を止められると思います。しかも、全力で」
遥「そうなるわよねぇ。ぽつんぽつんと農家さんが散在してるだけだし。馴染みのなさそうな乗客が降りていこうとしたら、止めたいわよね。
そのまま行方不明になられてもやだし」
巡「僕もそう思います」
|
|
|
|
南下徳富(みなみしもとっぷ)駅 |
|
●南下徳富駅・「下」にさらに「南」がつきました。
遥「掘っ立て小屋です」
巡「いやぁ、掘っ立て小屋よりは数段ステキだし。あの伝説の稲士別や浜田浦よりはいいんじゃない? ちゃんと待合室になってるし、
扉と窓の立て付けも大丈夫そうだから雨風はしのげそうだよ」
遥「まあ、鶴沼のお手製物置よりは何気にご立派で、手入れも行き届いていると思いますが」
巡「が?」
遥「何で、下で南なの? テキトーにもほどがあるじゃない!」
巡「何となく論点が逸れた気がします。え~と、安直は敵だったっけ?」
遥「安直は宿敵です! もっと、こう、一ひねりか、二ひねりくらい加えてもらえないと」
巡「じゃあ、三つくらいひねったらどうなるの?」
遥「え?」
巡「うん?」
遥「の。のーこめんとで。……。ほほほ。お後がよろしいようで……」
巡「いやいやいや、全然よろしくありませんから」
|
|
|
|
下徳富(しもとっぷ)駅 |
|
●下徳富駅・とっぷを狙え。
巡「てか、とっぷって名前の駅はないんだよね」
遥「じゃあ、とっぷを狙えないじゃない」
巡「でも、とっぷシリーズがある……というかあったんですよ。南下徳富、下徳富、上徳富、北上徳富。ちなみに、
終点の新十津川は中徳富として開業。で、上徳富と北上徳富は1972年に廃止されちゃったので、全線が営業してた頃は全部で五つ。
さらに余談だけど、初代、中徳富駅が新十津川に改名したあとに二代目、中徳富駅があったりします」
遥「あ~……何か、どうでもいい感じなんだけど、結局、とっぷはないのね?」
巡「まー、徳富って新十津川町のもうちょっと奥の方なんだから仕方がないんじゃない?」
遥「む~」
|
|
|
|
新十津川(しんとつかわ)駅 |
|
●新十津川駅・終点の雰囲気のない終着駅
遥「終点で~す。きっと、おそらく造園屋さんが駅の花壇のお手入れと水やりをやってます」
巡「のどかだねぇ」
遥「のどかですねぇ。……。って、それは一日三本しか列車がないんだもの。しかも、函館本線のメジャーな駅、
滝川駅が何と四キロほどの位置に。徒歩でも一時間程度、さらにさらにバスが連絡してたりして」
巡「滝川と比べたら可哀想じゃない?」
遥「およ? キミがそんなことを言うなんて珍しいわね」
巡「珍しいも何も近いとは言えローカル線の新十津川駅と幹線の滝川駅を比べては勝負にもならないよ。それよりもむしろ、
元は札沼線のいわゆる中間駅、中徳富として開業したのに、後に新十津川に改称して、さらに新十津川以北から元々の終点、
石狩沼田までが廃止されちゃって、終着駅になったことの方が珍しいんじゃないかなと」
遥「そして、さらにあれですか? 第二次大戦中は不要不急線として扱われたこともですか?」
巡「そうなりますかねー。でも、まあ、結局、最初は終着駅ではなかった駅が路線廃止で終着駅になっちゃったという感じだから、未
だに終点問い雰囲気を持たないんだろうね」
遥「はぁ~ん?」
巡「いやいや、あんまり興味がないところってのを態度に現さないでよ」
遥「無理です。何せ、わたしは思ってることが顔や態度に出やすいので」
巡「さっきのこと、まだ根に持ってるのね……」
|
|
|
|