COLOR-AP CHARACTER INTRDUCTION 

COLOR-AP 登場キャラクター紹介

 COLOR-APの六つのシリーズに登場したキャラクターの紹介です。このシリーズではいわゆる種族は“天使”、“エルフ”、“人間”、精霊”の四つのカテゴリーに分けられます。その中でさらに細分されている場合もありますが、まずはここが基本です。このページでは登場キャラクターを種族ごとに分類して、それぞれのページで紹介します。ちなみに、名前の横にある英字は登場するシリーズの略称となり、以下の通りです。

 TBE = The Bell of Eternity ―永遠を告げる鐘―
 TMS = The Main Story ―目に見えるものが真実とは限らない―
 TTC = The Twelve Crystals ―歴史に隠された真実を探せ―
 SAT = Slapstic Adventure in Telenensece ―どたばた大冒険―
 JET = Jet with Black Wing ―黒き翼のジェット―
 HA = Hello Again ―もう一度、キミと会えると信じていた―


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種族・ヒト  

 今更、説明する必要はない種族ですよね。「TMS」では紀元前後、「12の精霊核」では16世紀初頭ですが、ヒトという種で考えると大差ありませんか……。人種で考えるとほとんどみんなが白色人種では……? と思われます。リテール地域はオリジナルの設定ではヨーロッパにあることになってるからです。ただ、申は“東方”の退魔師ですので、アジア人、黄色人種かもしれません。


サム

  (1) サム(イクシオン) TMS TTC

 一言で言うならばヒーローとは彼のこと。ただし、とっても女たらし♪ ジーゼや久須那はもちろんのこと(?)数々の女性を手込めにし……というとサムは怒ります。本人は否定しますが、ホントのことです。歳は二十代後半から三十代前半。本人は永遠の二十代のつもりらしいです。年をとったことを認めたくない性格のようです。まぁ、この年になってきたら誰でも認めたくないですよね(笑)さて、サムは「TMS」においてはエスメラルダ王国魔法騎士団もと団長さんです。結構なお偉いさんなのですが、追放処分を受けて、宗教組織・リテール協会に追われる始末。それでも気ままな一人旅と、適当に楽しんでいるようですが、途中でちゃっきーを拾って賑やかな二人度になってみたいです。「12の精霊核」ではリテール協会護衛騎士団長(現役)です。歳は「TMS」「12の精霊核」ともに同じです。どうしてこうなったのかは作中で追々語っていく予定です。そのサムっちの性格は常にふざけたような雰囲気を持っていて、どこかフワフワしていて掴み所がありません。けれど、可愛い女の子が救いを求めてくると助けずにいられません。いいやつなのは確かなのですが、捻くれていて扱いづらいヒトです。得物は剣。高度に炎を使いこなす炎術師です。天使も炎を使いますが、人の使う魔術は天使のそれとは系統が異なるようです。


申

  (2) 申 TMS TTC

 雷の魔法剣を得意とする東方の退魔師です。早い話がエクソシスト、悪霊払い、悪魔払いです。「TMS」ではリテールの遙か東、黒い湖を越えたサラフィ出身となってます。15歳。場所的には中央アジアの西端です。とは言ってもリテールの場所もドナウ川以北のどこかで曖昧なので、サラフィなんて更にどこにあるかなんて謎です(笑)申は生まれてすぐに親に捨てられています。サラフィのとある寺院の門の前にゆりかごに入れられてました。そこには『西に向かい、最初に救いを求める魔物を助けよ。その後、魔物とともに北へ進み、果てに辿り着いたとき、母に会うだろう……』と申の未来を予言したような紙も一枚入っていました。これが後々、彼を過酷な運命に巻き込んでいきます。申を拾ったお師匠さまが15歳の誕生日にそれを渡し、申は自分を捨てた母親を捜すために旅に出るわけです。その申は寺院という特殊な環境……女っ気のないところで育ったせいなのか生粋(?)のうぶです。以前、ジーゼと二人きりになったときにひっくり返ったという前科があります。誰か他にいたら特に問題はないようですが、と言ってもちゃっきーはいてもいなくても関係ないようだけど。なかなか直らないようです、この性格。


シェイラル

  (3) シェイラル TMS TTC

 リテール協会のテレネンセス教会・司祭さま。玲於那共々この街に左遷(!)されてくるまでは協会のエリートさんでした。と言ってもそのころはまだ駆け出しですが、協会では一番目か二番目辺りに重要な部署で召喚士をやってました。そして、玲於那を召喚したのは何を隠そうシェイラルです。おっとりとした性格で我を張ったり、しゃしゃり出てくるまねはあまりしないのですが、作中では要所要所を確実におさえています。玲於那に流されている一面もありますけどね(笑)芯は強く信じることは曲げません。だから、玲於那が協会本部に対し不正を暴こうと色々していたことも温かく見守れて、サポートできたんだと思います。さて、このシェイラルさん、作中ではど派手な魔法を使うシーンは一度もありませんでした(__)そもそも、彼は直接魔法(炎、雷など)を使うことはまずないようですし、あまり、得意としていないみたいです。得意なのはもちろん召喚魔法。これは魔法としては特殊な部類にはいるんですけどね。あとは間接的に作用する魔法、封印魔法などを使います。「TMS」にて11個の精霊核を封印できたのもの、「12の精霊核」で玲於那の残された魔力を変換して空間転移に仕立て上げたのも、シェイラルのこの力があってこそです。銀縁眼鏡がチャームポイント(?)です。

※映画「Back to the Future」に出てくるシェイマスをもじってシェイラルにしました。シェイマスって人のいいおじさんだったでしょ? 彼にもそんな風であって欲しいと思って。ちなみに名字は「惑星」で有名な作曲家より、ホルスト。


レルシア

  (4) レルシア<ハーフエンジェル> TMS TTC

 リテール協会大司教。枢機卿のすぐ下の役職なので、幹部ですね。レルシアは言うまでもなくシェイラルと玲於那の娘です。「TMS」時間で三十……いくつですかね? 一応、天使とハーフなので、実年齢よりは老けていない設定になってます。確か、異界から召喚された天使は十年に一つは年をとり……とどこかに書いてあるはずです。ようはなかなか年取らないってことです。ちなみに成人するまではフツーに成長するんで、三十いくつで外見が三つってことはありません。レルシアが協会組織にいることには色々と裏があります。そこら辺のことは「TMS」で簡単に触れていると思うので割愛! けど、一言で言うなれば研究材料と言うことになってしまうんでしょうけど。レルシアの初出は久須那の悪夢(汗)でした。最初の頃は玲於那やシェイラルとは関係ない怖いおねぇ〜さんのつもりだったのですが。(久須那に協会に対する疑問を植え付ける役だったんです)気が付けば、クールだけど優しくて人のいいお姉さんになってしまいました。結局は玲於奈の思想を受け継いぎレルシア派なる物を作ってます。「TMS 玲於那の祭壇」の物語が最後まで尾を引きした。ちなみに、ジングリッドの項目でも書きましたが、彼を召喚したのはレルシアです。しかも、ただの呪文の練習中に! つまり、「TMS」はレルシアなくしては語れないともいえます。だから、最後にレルシアがジングリッドに対して同情したんですよね(^^;)わたしが呼ばなければこんなことにはならなかった。と言ってます。

※隣町の吹奏楽団の名称から(汗)彼女の名前を考えてる時に新聞の折り込みチラシとして団員募集の公告が入ってました。ちょうどイメージにはまったので拝借しました。


ウィズ

  (5) ウィズ TTC SAT JET

「12の精霊核」で主人公格になり損なった男(汗)エスメラルダ期成同盟として出てくる三人組のリーダーです。ホントはその他の二人にもなんかの役割を与えようと思ってましたが「大男」「優男」で終わってしまいました(__;)それはともかく、このウィズ、エスメラルダの名が出てくることから判るようにサムの転生した姿と書こうと思ってたのですが、策略は見事にはずれました。だって、ウィズが「俺はサムじゃないよ」って言うんだもの。お陰でウィズの存在意義がぼやけてしまいました。けど、待たされ組という意味ではサスケと言いコンビになってるようです(笑)そして、エルフや精霊たちの間に挟まると影の薄いウィズですけど、剣の腕前は人並み以上です。まぁ、そうでなければ期成同盟ではやっていけないんですけど。魔法は使えません、多分。「12の精霊核」では非常に地味な存在のウィズですが、「1516年・因縁の対決篇(仮)」では重要なポジションにいくと思われます。マリスと交渉を出来そうな人が彼しかいないんで(^^;)リボンやジーゼにやらせるとすぐさま決裂しそうです。結局のところ、ウィズは派手さはなくて地味で大人しい性格だけど、やるときはやるし、出来るやつ。と言うところに落ち着いたようです。

※「with you」からウィズです。いつもキミと一緒にいるよ、と言う意味を込めて付けました。けど、連載開始時と比べて話がずれたのでこの「you」が誰なのか判らなくなってます(汗)


ジャンルーク

  (6) ジャンルーク TTC SAT

 リテール協会魔法学園学園長です。この学園の設立は今からおおよそ120年前、リテール協会の歴を考えると新しい組織です。学園長は端役と言えば端役なのですが、物語の裏側で画策を巡らせる主役級のお仕事をなさいますので、名前付けたのが正解です。作中ではちょろっとしか出ていませんものね。そして、他のキャラたちと違って一番違うのは、ジャンルーク学園長にはモデルがいるんです。実在の人物ではありませんが、彼みたいのを書いてみたいと思ったのが彼なのです。代名詞だけだと判りませんね(笑)堅物だけど、柔軟で、生徒のやることを温かく見守り、指導し、的確な指示を下すみんなの父親みたいな人。ジャンルークはそう言う人のイメージで書いています。ですので、そのモデルとはピカード艦長その人です。

※よくシリアが彼のことを「はげ爺」と読んでますよね。実はこれ、「Star Trek TNG」のNCC-1701-D ENTERPRISE 艦長の名前・ジャンルーク・ピカードから来ています。最初の頃に名前は決まっていたんですけど、敢えてはげ爺と呼ばせて、実名は伏せてきました(笑)


シオーネ

  (7) シオーネ教皇 TMS

 リテール協会の指導者と言えば彼のこと。教皇・シオーネです。「TMS」では焦点がぼやけてしまっていますが、エスメラルダ王国を含むリテール地域でかなりの信者を持っています。元々、この辺りには土着の地域信仰があったのですが、思い切りよく蹴散らしました(笑)地域信仰とはイクシオンが神々に列せられ、闇の神・シルト。天空の神・クレスが出てくるあれです。神話を持ち出すと話がややこしくなりそうなので、作中では全然語っていませんけど……(汗)さて、そのシオーネは現在、手中にしている力では飽きたらずにさらなる権力を求めてやみません。それが「TMS」や「AE」のスタート地点にあるのです。だから、イクシオンの再来とも言われたサムを異端、邪教徒として見せしめにし、協会に逆らうとどうなるかを示そうとしたんです。この裏では実はジングリッドにそそのかされる感じで精霊狩り、または精霊核狩りとも言うべき、悪行をはたらいています。これもまたストーリー自体に絡む内容なので、詳しく書くには避けておきましょう。

※、紫苑をもじってシオーネです。その名の由来がキク科の多年生と言うことには深い意味はありません。あるとしたら、協会の本拠地・シメオンに近い雰囲気を持った何してみようと思った辺りでしょうか。


レイア

  (8) レイア TTC

 12の精霊核で、後述するシェイラル一族の末裔・シェラの付き添い、世話役として登場します。レイアはシェラから様々なことを学んでします。例えば、封印破壊、ドローイングの解き方……その他高度な攻撃魔法など。ドローイングや封印破壊は本来、シェイラル一族にしか伝承されてこなかったものなのですが、レイアにも教えられています。何故なのか。理由は簡単なんですよね。ようはレイアには魔力が足りなくて使えない魔法なんです。そのことはレイアの自尊心を激しく傷つけたようだけど……。しかし、決して弱いわけではなく、天使と渡り合えるだけ(作中での対決ではレイヴンに随分と手加減されていたようですが)の可能性を秘めています。バッシュに紹介されて、シェイラル一族に近づいた彼女にはかなり黒い目的があったようです。実際、12の精霊核も中盤に入らないとはっきりしないんだけど。登場時点で、すでに彼女にはとある役目がありました。まぁ、ある意味で物語のかき回し役とも言えるかな? さて、そんなレイアですが、基本的には男勝りな女の子を想像して書いてみました。口調も割と男っぽいと思います。男勝りと言ってもやんちゃな……というイメージではなく大人で芯のある女性をイメージしています。今風に言えば、キャリアウーマンと言ったところですね(^^)気持ち的には。

※某海洋映画の登場人物から借用してきてもじりました。元はレイラ。「ポセイドンアドベンチャー」のような映画だったんだけど、題名はすっかり失念。原典は今となっては不明です。


シェラ

  (9) シェラ TTC

 シェイラル一族の末裔。そして、最後の一人。彼女は盲目の老女で、初登場の時はレイアに付き添われロッキングチェアに座ってしました。最初はシェラにデュレに必要な魔法を伝授する役割を与えていたはずなのですが……、気が付けば、レイアに奪われていました。まぁ、年を取っているけれど、シェラの魔力が目に見えて衰えてしまったワケじゃないんですよね。行動が不自由なものでどうしても色々と億劫になってしまうようです。性格は1292年に蘇ったシェイラル風。早い話が温厚で滅多に怒ることのない人。情熱は身体の奥底に秘め、激しく……はないけれど、めらめらとまるで暖炉の炎のごとく穏やかに燃えています。
 しかし、よくよく考えてみるとシェイラル一族ってみんなレルシアの子供たちだから、天使の血筋なんだよね。

※某ミュージシャンとは関係ありません。これまたStar Trek TNGの中に出てきた戦術名か、光子魚雷の展開パターン「シエラ」から。


グレンダ

  (10) グレンダ TTC

 宗教組織・トリリアンの第四代総長です。もしかしたら、この方のころのトリリアンがアリクシア亡き後のトリリアンで全盛期を築いたのかもしれません。無論、アリクシアの思想を実現しての最盛期ではなく、影響力としての最盛期ですね。その後のトリリアンと言えば……「黒き翼のジェット」に引き継がれていく訳ですが、宗教組織と言うよりも、どんどんとテロ集団へと姿を変えていってしまってます。え〜、それはそれとして。グレンダの時代のトリリアンは何かしらの間違い過ちを抱えていたとしてもまだまだ、宗教として機能していました。エルフと人間と精霊と天使とともに判りあえる、そんな世界を築いて行こうと言うものですね。トリリアンはもともと「リテール協会」から分派した宗教なので、基本的には教義などは協会と同じです。が、掲げた理想が大幅に違いました。まぁ、グレンダさんは、そんな理想の体現よりもどちらかと言うと、“権力”を握ることに大変、ご興味があったようですが。それは「12の精霊核」の作中をちらちらと読んでただければ、彼の理想が垣間見得るかと……?

※何となく悪そうなイメージが欲しくて濁音を入れました。着想は不明です……。


アーネスト

  (11) アーネスト TBE

 さすらいの剣士さんです。自分の剣の腕前だけを頼りにして今までを生き抜いてきた男。屈強、逞しいという言葉はあまり似合わない方ですが、とかく強いのが売りの方です。一言で言うなれば風来坊でしょうか。そして、女の子大好き♪ それこそ、星の数ほど痛い目に遭ってきたはずなのですが、全く懲りていないようで、女の子を見つければ、とにかく声をかけて肘鉄などなどを喰らっているようですよ。さて、そんなアーネストくんも「愛するもの、大切なものには全てを分け与える」と言うような高尚な誓いを立てていました。けれど、やっぱり生来の女の子好き、「永遠を告げる鐘」でも見事に同じように行動してくれます。そして、意中の女の子はヴェイロンの屋敷で発見したメイドさん、からのでした。思いだしたらとりあえず(!)一途なのはアーネストのいいところで、ずっとからののことを思ってたのですが……。とうとうその時は来てしまいました……。「英検を告げる鐘」の核心に迫ることなので、続きは、作中で!
 ちなみに、トレードマーク(?)は無精ヒゲ。

※アーネスト(earnest)とは真面目という意味。早い話が皮肉です。


ヴェイロン

  (12) ヴェイロン TBE

「永遠を告げる鐘」にでてくる魔術師の男。後にエルフの森になる平原に屋敷を構えています。まぁ、この屋敷も魔法によって巧妙に隠されているので、一般人が見つけ出すことは不可能で、ヴェイロンが「こいつはいれてもいいな♪」と言うような人物しか入ることが出来ません。ここまでの記述だと片田舎に住んでいるフツーの魔法使いのイメージですが、実は違います(笑)後の世に名を残すことこそありませんが、超凄腕なのです。真っ白い鴉に化けたり、その姿で空を飛んだり、実は自分の住んでいる屋敷自体の時間を止めて半ば異空間みたいにしていたりとか、召使いさん、メイドさんをたくさん囲っていたり。色々な意味で凄い人。風貌はクール。知的にお堅そうに見えるヴェイロンなんですが、まあ、それなりに自由な方です。そうでなければ、また、あれですよ。「永遠の告げる鐘」にてアーネストに「鐘」を鳴らすことを決して許さなかったのではないでしょうか?(^^)これ以上はネタばらしなので書けないけれど、彼、ヴェイロンの存在こそがCOLOR-APの始まりなのかもしれませんね。

※晴嵐改さんのアイディア。非国産自動車の名称、ヴェイロンから。


からの

  (13) からの TBE

 Total Fantasy Project [COLOR]にプロットとして存在する最後の物語のヒロインです。(物語の順番で数えると最初のヒロインなんですけどね)リテールの広い広い平原にあるある魔術師(ヴェイロン)の屋敷で住み込みのメイドさんをしていました。性格はいたって内気、思ったこともあまり口に出さないタイプですね。むしろ、大人しくて、黙々と仕事(作業)をこなしてそこはかとなく存在をアピールするようなタイプかなぁ。こう書くと「暗いんじゃない?」と言う話になりそうだけど、それもやっぱり違うんですよ。毎日「♪」な感じにとても明るい娘なんです。そしてこんなタイプの性格でも芯は強いんです。なよなよ〜としているようでも己をしっかり持っているので付和雷同のところは全くないですし……とにかく、頑張ってるんです。そして、やがては麗しのアーネストくんと出会い、「永遠を告げる鐘」のようなことが起きて、ヴェイロンの停時空間をあとにする訳です。えーと、からのの未来に幸あることを願って……?
 最後に、からののからのは枯野と書きます。


ヘクトラ

  (14) ヘクトラ JET

「黒き翼のジェット」の時代におけるトリリアンの総長です。ええ、もう、完全に優男。どちらかと言うと優柔不断。そんな彼が総長になれたのも斜陽の帝国……? 弱体化の一途を辿っていたトリリアンの現状を示しているのかもしれません。JET時点でのトリリアンはリテール協会、並びにエスメラルダ期成同盟からその存在を疎まれ、叩きつぶされようとしています。実際に、このトリリアンが壊滅することを切っ掛けとして、今はなきエスメラルダ王国の第二王朝が建国されることになります。何だか不遇ですねー。そんなトリリアンを率いるヘクトラ。結構病的な一面を持ち合わせています。精神面では妹のアリクシアにかなり依存していたので、え〜これ以上はJETのネタに関わるところであれなのですが(汗)まぁ、妹のアリクシアに関するある事件を切っ掛けにして壊れちゃうんですね、彼。壊れたヘクトラを結局は誰も制止することが出来ず、崩壊への末路。となる訳です。もし、このヘクトラが非常に優秀な男で、迷夢張りの策士だったら、トリリアンが壊滅することはなく、逆に協会を叩きつぶしてノウノウとしていたかもしれませんね。そうするとエスメラルダ王国の復興もなかったかもしれず、えーCOLOR-APのシリーズ物に恐ろしいほどの影響が出たかもしれないので、思考を放棄します(__;;;

※数学の有向線分・ベクトルをもじってヘクトラにしました。ちなみに、大きさだけで方向の決まってない線分をスカラーと言います。


アリクシア

  (15) アリクシア JET

 二人のアリクシアの片割れさんです。ヘクトラの妹でその名前リテール協会アリクシア派、後のトリリアン、を創始したとてもステキなお姉さまの名前が由来です。トリリアンの黎明期を切り開いたおっきな人に慣れますように――と言う願いを込めて名付けられたと思われます。実際、名は体を表すと言うようにアリクシアもその名の由来になったアリクシアと同様に知的で聡明、頭の回転は非常に早かったのです。一言で言うと才女でした。けど、彼女は身体が弱かったんです。それがトリリアンにとっての不幸の引金になってしまいました。つまり、「黒き翼のジェット」のネタバレになるので商才は省きますけど、彼女の兄であるヘクトラのとある部分を刺激して(ここが大切)しまい……となる訳です(爆)まぁ、アリクシアは可愛い娘ですよ。兄思いだし、周りのみんなのことを考えられるし、利害をうまく調整することも出来ます。こんな妹がいたらいいだろうなぁ……という男性諸氏の理想を満たすような女の子だと想像してくれたらとっても助かります(笑)

※名前の由来はハーフエルフ・ハーフエンジェルのアリクシアさんと同じ由来です。


マリエル

  (16) マリエル JET

 アリクシアの右腕、マリエルさんです。リテール協会の時代からアリクシアを慕い、アリクシアがどのような境遇におかれようとも常にともにありました。ちなみに本名は庭園の騎士、クローバーのマリエル。まぁ、作中ではどの辺が庭園の騎士なのかよく判らないうちにいなくなってしまうと言う凄さなのですが、そこは気にしてはいけません。さて、そのマリエルさん、とても落ち着いた方で冷静沈着、とってもクール。と言っても、のちに庭園の騎士と呼ばれるようなってからの彼女のイメージで、作中初期、リテール協会アリクシア派が立ち上がったころには冷静ではあったにせよ、アリクシアの背中を追い求めてよちよち歩くヒヨコのようでした。それが何と! 魔法やら剣術やらを練習するようになって急成長。とてもステキな庭園の騎士になったとさ? と言うようなかなり謎めいた成長物語も考えていますが、……まぁ、敢えてここでは語るまい。ともかく、マリエルはアリクシアにとってなくてはならない人になります。シェイラルの一族と呼ばれたラナだけがいても、きっとアリクシアはここまでは出来なかっただろうと思われます。一言で、マリエルは生まれ持ってのサポート役だったのかもしれませんね、アリクシアの?

※某所のヒロインの御名です。まぁ、それ以上はいいますまい。


クローバー

  (17) クローバー JET

 ヘクトラの腹心(だった)というべき男。“二人のアリクシア”の片割れの人間のアリクシアとヘクトラとは小さいころから友達でした。それが縁でトリリアンでも一緒にいると言うのが正しい認識かと思います。まぁ、きっと、親がトリリアンに入信、参加していたからその子供もそのままトリリアンになったと言う感じでしょうか。そして、それ故に恐ろしいと言いましょうか。つまり、トリリアンと言う存在を信じて疑わないのですね。リテール協会アリクシア派だったころから少しずつ教義が曲がり、気が付けば、力を得ることが目的に成り果てていたのに。それ故に、ヘクトラが「天使を使って……」云々と言った時も、手綱を握って止めきることが出来なかったのです。ついでに言うと、クローバーは少々優柔不断なところがあったので、それがヘクトラを間違った方向から呼び戻せなかった一つの要因になっているのかもしれません。とかくと、何でもクローバーが悪い人みたいになるのですが(汗)トリリアンと言う組織から切り離してクローバーだけを見ると、結局、クローバーもフツーの人なんです。ヘクトラの妹・アリクシアに淡い恋心を抱き続けたどこにでもいそうな優しい男でした。

※幸せを運ぶ四つ葉のクローバーから。


アズロ・ジュニア

  (18) アズロ・ジュニア JET

 エスメラルダ期成同盟の盟主・アズロ・ジュニア。“ジュニア”と言うからには当然、彼の父の名はアズロです。名前のことはいいんですが、つまり、お父さんの時代からエスメラルダ期成同盟はあったのだと言う事を暗に示したかったのですね。そのアズロ・ジュニアですが、エスメラルダ王国第2王朝の端緒を築いた人物として歴史の教科書にも載っています(^^;)凄い人なんです。が、「黒き翼のジェット」に登場する彼は歴史上の偉人と言うよりはむしろ、間違って期成同盟の本部に紛れ込んでしまったただの近所のおじさんです。態度はいつも飄々としているし、重要な判断を迫られる局面にいようとも全く普段の通りなんです。だから、飾らない人ともいえるし、それでいいんですか? と言いたくなるような緊張感のない人ですね。まぁ、こんなんで大丈夫なんですか、盟主。と思わせておいて、結構、何とかなってるようですので、やっぱり、とっても凄い人なんでしょうね。特にこれが当たり前で特に凄いことなんてやってないんだけどねーと言う辺りが(^^;

※アズロの由来は木城ゆきと「アクアナイト」の主人公・ルリハーのイルカ、アズロから。


ラナ

  (19) ラナ JET

 リテール協会アリクシア派を影から支えた女です。至って聡明、クールガールです。感情をハッキリと表に表すことはなくクール=冷静沈着と言うイメージよりは単純に冷たい人と言うイメージを持ってしまうかもしれません。けれど、その実は冷たい冷酷な人ではなく、温かな人であり、周囲の人にも信望が厚いのです。まぁ、そうでなければ、あのある意味でお堅いアリクシアの近くにいることはなかったでしょう。実際、ラナはマリエルと同じく、リテール協会アリクシア派(創立当時の協会主流派・レルシア派に見切りをつけた人たちによって作られました)の創立メンバーの一人です。“協会の再建を志し、様々な方策を練り、アリクシア、マリエルとともに実行に移していく訳ですが、時代は彼女たちの存在を快くは思ってくれなかったようです。『力が正義』なのか『正義が力』なのか、そういうことを考えるよい切っ掛けになったらいいなぁなんて「黒き翼のジェット」では考えています。

※「COBRA The Speace Pilate -Magic Doll-」の魔女、ラナからです。


カイト

  (20) カイト HA

 明朗快活、笑顔がとてもステキな少年です。わたしの描く初少年です。腕白、悪戯坊主ではなくて、どちらかと言うと爽やか美少年系のイメージで、風のように颯爽と駆け抜けていくと言う感じです。ついでに言うと、人の心をとららえるのが上手でなおかつ、行動力があるので、周囲のたくさんの人に好かれています。まぁ、女の子を書くことは多いんですが、意外に男の子って書かないんですよね。何でだろ? と言うのはさておき、カイトは「ハローアゲイン」におけるキーキャラクターです。出番はそれほど多くないんですけど、カイトがいなければセレスが運命の時計塔まで辿り着けなかった訳です。そんな面倒見のいいカイトなんですが、やっぱり、セレスに会ったのは不運だったのかなぁとも。あまり書き過ぎるとこれも「ハローアゲイン」のねたばらしになってしまうので書けないんですが、え〜どうしましょうね(汗)とにかく、将来的には「生きるって、戦うことだよね?」とさらりと言ってしまえるようなとってもステキな好青年へと成長するのでした。

※「.hack」の主人公・カイトから。


 原案:Total Fantasy Project [COLOR] 原作、COLOR-AP設定原案:篠原くれん オリジナルキャラクターデザイン、設定協力:晴嵐改

COLOR-AP